ライブが好き、音楽が好きという方は、一度はそういった仕事ってどうなんだろうと思ったことはないでしょうか。
アーティストに会えるのかな?とか、どういう仕事があるのかな?などこれからそういった道を少しでも考えている方にこういう職業もあるんだ!と存在だけでもしてもらえたら幸いです。
音響(PA)
ライブスタッフと言って一番に出てくるのはやはり音響スタッフではないでしょうか。
この方たちがいないと私たちは音が聴こえませんからね…
音響スタッフの中でも役割がいくつかあります。
・ハウス→お客さんが聴く音を調整する人(主に客席後ろにいます)
・モニター→アーティストが自分の声やバンドメンバーの音を聞きやすいように調整する人(主にステージ横にいます)
・転換スタッフ→オムニバスライブやフェスなど、アーティストの入れ替わりの時に楽器のバラシや設置を行うスタッフ(いつ何が起きてもいいようにステージ横にいます)
最初は転換スタッフから始め、モニター→ハウスといった具合で成り上がっていくことが多いかと思います。
好きなアーティストの音を自分が調整するとなるとかなり嬉しいものではないでしょうか。
ですが、アーティストに近い分かなりプレッシャーのある仕事ではあります。
マイクやミキサー(音を調整する卓)は機械になのでどうしてもトラブルはつきもの。
何かあった際に落ち着いて迅速に対応しないとなりません。
夢ある仕事と同時に、とても精神的に大変な仕事ではあるかと思います。
照明
照明もライブを盛り上げるのに大変大事な職種になります。
曲に合わせてライトがかっこいいとテンション上がりますよね。
照明はアーティストの意向も入ってたりしますが、基本は照明さんのセンスで動かしています。
あらかじめ曲をもらって、曲に合わせて演出を考え卓に仕込んで、当日調整していくような形です。
曲に合わせて考えたライトがかっこよく決まったら気持ち良いでしょうね。
ライブハウスによって異なるかと思いますが、音響と同じく、客席側でステージ上のカラフルな照明を操作しているスタッフと、客席上にピンスポット照明を当てているスタッフがおります。
ピンスポットとはアーティスト一人一人に当て、アーティストの動きを追っていく大事な要員です。
アーティストが左右の客席に走ったりするかと思いますが、その時も頑張って追いかけてアーティストを照らし続けています…大変重く熱いようなので怪我のないように慎重に行わないとなりませんね…
ライブ当日は拘束時間が長いのですが、照明さんは朝早くきて仕込んで、終演後は最後にバラすことが多いので拘束時間が一番長いのでかなり体力勝負となってきます。
特殊効果
特効さんですね、一度は聞いたことあるのではないでしょうか。
代表的なのはCO2(スモーク)や、銀テープなどが飛ぶキャノン砲といったものがなじみあるかと思います。
キャノン砲などは、曲に合わせてここ!というところでタイミング合わせて出さないとならないのでかなり集中力が必要になってくるかと思います。
タイミングや、どこでここの特効を使うかなどは、アーティストや制作会社の意向もあるかと思いますが、基本的にこちらも特効スタッフのセンスで仕込んでいくものになります。
炎など出る時があるかと思いますが、これには消防法といった法を守らないとならない場面も出てきますのでそういった知識を得ていく必要があります。
命の危険にかかわるところになってくるので、慎重に進めていく必要がありそうです。
舞台監督
舞監と呼ばれる方たちです。
ステージの進行はこの方たちに掛かっています。
タイムスケジュール通りに進んでいるか、舞台上でトラブルは起きていないか、温度は適切か、
アーティストのいりはけ指示など、一瞬たりとも気を抜けない役職です。
本番中は一番アーティストと距離が近く、いろいろとお願いされることだったりも多いと思います。
何かあれば、トランシーバーなどで他スタッフへ指示出し、的確で素早い判断が必要になってきます。
おそらくアーティストや他スタッフ等、1番人と関わらないとならないのでコミュニケーション能力などもかなり重要視されてくるかと思います。
ライブには魔物が住んでいる、と言われるほど本当にいつ何が起こるかわからないのがライブです。
照明が落ちるかもしれないし、スモークが必要以上に出ているかもしれない、アーティストが突然倒れるかもしれない、そういった際にどうするか、最悪な事態を考えながら進めていくことが必要になります。
イベンター
ライブの主催者です。ライブを制作していくうえでの制作進行といったところでしょうか。
予算やスケジュール、スタッフの手配だったりプロモーションなどそのライブの幅広い業務をすべて決めていき、すべてを把握していなければならないのです。
各方面の橋渡し的な役割でもあるので、いろいろなところから板挟みになり精神的にも肉体的にも大変な職種です…
当日はステージや楽屋などうろうろしつつ、アーティストを迎えにいったり、会場の準備だったりが問題ないか、物販がちゃんと来ているかなどとにかくいろいろな事に目を向けなければならなく、いつも忙しそうな印象でした…
アーティストとは一番距離は近いかと思うので、夢ある仕事ではあるかと思います。
ただ、アーティストはスタッフに厳しい人もたまにいるのでそういったところは割り切る必要があるかもしれませんね…(ごく一部ですが)
仕事に就くには?
音響や照明といった機器に触れる業種に就くにはやはり専門学校に行くのが近道なのかなと思います。
イベンターなども専門学校にいっていたら就きやすく入った後も進めやすいかとと思いますが、専門的な知識等はあまり必要な方ではないので、やる気やガッツがある方は目指せるかもしれません。
ただし、かなり体力・精神的にも大変ですし拘束時間も長いですので覚悟は必要です。
どれもやりがいがある!
仕事はなんだって大変で、この業界もこの業界の大変さがあります。
この業界の人が口をそろえて言うのは、土日祝の休みはほぼなく、友達や予定も合わなくなってきて友達減ったとよく聞きます…(私もその一人ではありますが…笑)
と、結構ネガティブなことばっかり言ってきましたが、大変なことばかりではありません。
無事に公演が終わった後の達成感は慣れずに毎回感じますし、お客さんの盛り上がりも見ていると本当にこっちまで楽しくなってきます。
音楽が好きな人が好きな音楽聞いて盛り上がってる空間が本当に素敵で大好きです。
そういったところで働けることはなかなかない経験だと思うので誇りをもって仕事に臨めると思います。
これを見て少しでもこういう職業があって、自分にはこれが向いてるかも!というヒントになれば幸いです。
またねっ!
コメント